ローヤルゼリーの歴史とは

現代では多くの人に健康食品として親しまれているローヤルゼリーですが、その歴史を知っている人は少ないのではないでしょうか。ローヤルゼリーと人間の歴史は長く、紀元前まで遡ると言われています。日本人はいつからローヤルゼリーを食べるようになったのでしょうか。ここではローヤルゼリーの歴史についてご紹介します。

ローヤルゼリーの歴史とは

人間とミツバチの歴史はとても古く、紀元前6000年頃のスペインの壁画には、ハチミツを採取する人物とその周りを飛ぶミツバチの様子が描かれています。ローヤルゼリーが初めて登場するのは、紀元前の古代ギリシャ時代からです。

古代ギリシャで初めて登場したローヤルゼリー

古代ギリシャ時代に、アリストテレスという優れた哲学者がいました。彼は『動物誌』という本を執筆しており、その中で「濃厚な蜂蜜に似た淡黄色の柔らかいもの」というローヤルゼリーを示唆する内容の記述を残しています。しかしアリストテレスは、女王蜂は他の蜂と同様に卵から生まれるのではなく、ローヤルゼリーそのものが女王蜂になると考えていたそうです。ローヤルゼリーを食べている幼虫の大きさは約1mmで体色が薄いため、ローヤルゼリーに紛れてしまい肉眼では見つけにくいです。古代ギリシャ時代は顕微鏡がなかったため、ローヤルゼリーが女王蜂だとアリストテレスが間違えるのは仕方がないことかもしれません。

近代におけるローヤルゼリーの歴史

近代においてローヤルゼリーが商品として人々に認知されたのは19世紀以降で、20世紀に転機ともいえる歴史的な出来事が起こります。ローヤルゼリーが話題になっていた1950年代に、ローマ法王で年齢が80歳を超えていたビオ12世が危篤状態に陥りました。その時の医師がローヤルゼリー製品を処方し続けたところ、ローマ法王が奇跡的に危篤状態から回復しました。ローヤルゼリーがローマ法王を救った話は、1955年の国際学会で発表されました。更に1958年にはローマ法王自身が世界養蜂家会議に出席し、自らの命を救ったローヤルゼリーをたたえる演説を行いました。この出来事をきっかけにローヤルゼリーは広く認知されるようになり、世界中に普及するようになりました。

ローヤルゼリーが日本に普及したのは1950年代

日本は西暦600年頃から文献上に養蜂の記述が残っており、古くからミツバチとの歴史があったことが分かっています。日本人とローヤルゼリーの関係が始まったのは1889年(明治22年)で、農学博士の玉利喜造が「王家の舐物」として紹介しました。その後ローマ法王による演説を受けて1959年に週刊誌の記事でローヤルゼリーが紹介され、日本でも急速に認知度が上がっていきました。そして同時期に「不老長寿の新薬」としてローヤルゼリーが輸入されるようになり、1960年から国内で計画生産されるようになりました。現在でも、国内の養蜂所でローヤルゼリーが採取されています。

まとめ

健康食品のひとつとして親しまれているローヤルゼリーの歴史は古く、紀元前6000年頃まで遡ります。ローヤルゼリーは古代ギリシャ時代に初めて文献に残されており、近代においてローマ法王の命を助けたことで世界中に認知されるようになりました。日本にローヤルゼリーが輸入されるようになったのは1959年からで、1960年から国内で計画生産されるようになりました。ローヤルゼリーは遥か昔から、人間の健康に役立つ食品として役立ってきたのです。