ローヤルゼリーはどうやって作られる?

免疫力向上や老化防止といった健康効果が期待できるローヤルゼリーは、ミツバチが作り養蜂家の手によって採取されています。ローヤルゼリーは自然のミツバチの巣から集めていると思っている人が多いかもしれませんが、実は人工的に採取されています。ここでは養蜂所でローヤルゼリーがどうやって作られるのかご紹介します。

ーヤルゼリーはどうやって作られる?

ミツバチはどのような環境下でローヤルゼリーを作るのか、ローヤルゼリーは養蜂所でどのように採取されているのかご紹介します。

ローヤルゼリーが作られる環境

ローヤルゼリーは、女王蜂や女王蜂候補の幼虫を育てるために、働き蜂が体内から分泌した物質です。ローヤルゼリーの原料は花粉で、生後10日程度の若い働き蜂でないと作ることができません。若い働き蜂は花粉を食べると、体内の消化器官で消化液とあわせて分解し、栄養素を合成して口からローヤルゼリーを分泌します。ローヤルゼリーはいつでも作られるのではなく、巣に女王蜂がいない状態になると初めて作られます。巣に女王蜂がいない状態になると、働き蜂は孵化して3日以内の幼虫を次の女王蜂として育てるために、ローヤルゼリーを分泌し幼虫に与え始めます。女王蜂となる幼虫は『王台』と呼ばれる特別な部屋で育てられ、働き蜂は王台にローヤルゼリーを溜めていきます。一つの王台にローヤルゼリーが溜まるのに約72時間かかります。一つの王台に溜まるローヤルゼリーの量は約300mgというごく僅かな量です。

ローヤルゼリーが養蜂所で採取される方法

養蜂所におけるローヤルゼリーの生産は働き蜂が新しい女王にローヤルゼリーを作ろうとする習性を利用しており、全て手作業で行われます。そのためローヤルゼリーの生産は、ハチミツと比較してとても手間がかかります。ローヤルゼリーの採取には、『人工王台』という道具が使われます。これは女王蜂になる幼虫のための特別室である王台を人工的に作ったものです。人工王台を使ってローヤルゼリーを採取する方法として、まず孵化して間もない体長1ミリ程度の幼虫を、特別な道具を使って慎重に素早く人工王台に移します。ミツバチの幼虫はとてもデリケートで、手荒く扱うとつぶれてしまいますし、作業が遅いと幼虫が乾いてしまいます。この作業は高い集中力と手先の器用さが求められます。次に若い働き蜂が多くいる巣箱の中に、人工王台の巣枠を入れます。こうすることで働き蜂は人口王台にいる幼虫が女王蜂候補だと思い込み、せっせとローヤルゼリーを運んでくるのです。人工王台を巣箱に入れてから約72時間後に人工王台を取り出し、手作業で幼虫を取り出した後に蓄えられたローヤルゼリーを採取します。72時間前に体長1ミリ程度だった幼虫は、ローヤルゼリーを食べて約1センチ程度まで大きくなっています。ローヤルゼリーを採取した後は、製品特性に応じて加工されて商品になります。

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ローヤルゼリーは女王蜂となる幼虫を育てるために、生後10日以内の若い働き蜂によって合成・分泌される物質です。ローヤルゼリーは女王蜂がいなくなった時に、次の女王蜂を育てるために作られます。養蜂所ではミツバチの習性を利用して、人工王台を使ってローヤルゼリーを採取しています。ローヤルゼリーの採取は全て手作業で行われており、養蜂所の人たちの技術と努力によって私たちに届けられているのです。